2014年6月29日日曜日

2、ノイズ除去系

ノイズを除去するエフェクターですが、注意が必要です

ギター初心者がおちいり易い罠は「基本的にギターのノイズはテクニックで除去しなければならない」という点です
なのでまずノイズについて知ることが大事です


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エレキ楽器、特に歪みを好むエレキギターは非常にノイズが出ます
ノイズを如何に抑えるかが勝負になってきます


ノイズの種類を大きく分けると

・電気的なノイズ
・共振/共鳴ノイズ

があり、共振/共鳴は必ずしもノイズと言い切ってはいけないのですが、歪みをかけた場合はかなり注意深く除去に取り組まないといけないノイズになりえます
これへの対策は余弦ミュートを磨くことで可能です
プロの方はここが圧倒的に上手いです

 電気的なノイズは弦など金属部を触ると収まるものと、ボリュームを絞ると収まるもの、両方やっても収まらないもの、があります

 ノイズの多くはギタリストの必須テクニック「弾かないときはボリュームを絞る」と「常に弦を押さえておく」で解決できます
初心者の方はまずこの二つを心がけてるといい思います



 そして本題のノイズ除去のエフェクターで最も除きたいノイズは、一番最後の「両方やっても収まらないもの」です、こればかりはテクニックでは除去出来ませんからね
 このノイズは、曲間やMC中などギターを弾いていないときにアンプから出る嫌で邪魔なノイズです
 ピアノとボーカルだけの静かで綺麗なパートの時にギターがジージー鳴らしていては台無しになります

 そしてもう一つは、「ボリュームを絞ると収まるも」です
 これは曲のタイプやプレイヤーの好みにもよるのですが、例えばソロ中ディレイを聴かせるため音を切るときや、バッキング中にブレイクでキメる時など、瞬間的に無音を演奏したいのノイズが有るといまいち歯切れが悪くなります
 これもいちいちボリュームを絞ることが困難なのでエフェクターで処理したいものです

この二つがノイズ除去のエフェクターの対象になります

あと一番勘違いされているのは「ギター演奏中のノイズ」は除去できませんので注意してください
演奏中のノイズはテクニックでとるのが大前提です


ノイズ除去系のエフェクターは大きく2種類に分けられます

1、ノイズゲ-ト
  名前の通りゲ-ト(門)を設け、一定以下のレベルになったらゲ-トを閉じバッサりレベルを0にし、また一定のレベルに達したらゲ-トを開き音が出ます




2、ノイズリダクション
  一定のレベルに以下になったら自然減衰に合わせてレベルを下げていきます

   上のノイズゲートと大きく違うのは、ノイズゲートはバッサリ音が出なくなるのに対してこちらは自然に減衰していくように聞こえるということです
ですが、実際はノイズと実音の自然減衰の際では不自然な音が出ることがしばしあります





個人的にはゲートでバッサリの方が好きなのですが、最近はすっかりノイズリダクションの方が増えてきましたね



この2つの仕組みと詳しい違いについてははまた機会を設けようと考えてます




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2014年6月27日金曜日

3-1、エフェクターの接続とトラブル

まず、コンパクトエフェクターを初めて手にして間違えやすいのが、インプットとアウトプットの方向です


「エフェクターを繋いだけど音が出ません、故障しました」への対応(トラブルシューティング)は

 1、電池・電源は接続されていますか?
 2、アンプの電源は入っていますか?
 3、インプットとアウトプットに適切に挿入されていますか?カチッと奥まで入れてください
 4、アンプのインプットに適切に挿入されていますか?
 5、ギターとアンプのボリュームは両方とも上がっていますか?

が考えられます
その中で特に初心者の方が見落とすのが3になります
なぜかと言うと、最初からさす方向(信号の流れ)を勘違いしていることが多いからです














ギターからの信号はエフェクターのINPUTに入りOUTPUTから出力されます
一般的なエフェクターは基本的に右から入力され左からアンプ側へと出力されますが、極稀に反対になっているものもあるので注意が必要です


よくこの接続順を説明しているブログで左側から右側へ信号が流れて表記されているものもありますがそれは、エフェクターの種類の接続順だけを表しているので間違えないようにしてください

また、そのほかにマルチエフェクターも左から右へ流れるように配置されるのが慣例とされているのでマルチから初めてコンパクトに切り替えた方も間違えやすいようです


1、電池・電源は接続されていますか?については、「電池がいつの間にか消費されてることがあり電源が入らなかった」なんてこともよくあります
これは、BOSSなどのバッファドタイプのコンパクトエフェクターは通常INPUTジャックにプラグが刺さっている場合電源が入った状態になり電池が消費されるからです
LEDがついていなくても電池は消耗され続けるので注意してください
なのでエフェクターボードへ組み込む場合はアダプターを使うことが主流です

一部OUTPUTが電源スイッチになっているモデルもあります


















BOSS RC-2はOUTPUTの下に小さくPOWER ONと表記されています


電源については、アダプターのジャックがセンターマイナスとセンタープラスであっていないことが多いのでよく確かめてください



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2014年6月25日水曜日

ELECTRO-HARMONIX B9 ORGAN MACHINE  ギターでオルガンサウンド

ギターでオルガンサウンドって前から色々試してきたんですけど…
時にはVOX のToneLab LE でむりくりやってみたり、またある時はZOOM G3やMS-100BTでやってみたり
どれもそれっぽくはなるんだけどなんかイマイチ

でこれ





なんすかこれ、もう反則級ですよ
普通にオルガン
いや、マジでこれギターで出してんの?って感じ

9音色のオルガンにアタック音も調整できるとか…

凄すぎてやばい

もうMIDIのギターシンセとかいらんでねぇのってレベル


でもお高いんでしょ?

公式ホームページによると
>価格:¥38,000 +税
とのこと

まぁこのくらいはしますよね



それにしても音太いし演奏も良いしでこんな動画まで作ってきて欲しくなるじゃあないかよぉ


さすがエレハモ!って出来のエフェクターですね


2014年6月9日月曜日

ORANGE Micro Terror 超小型ギターアンプヘッド

ついに初めてアンプヘッド買いました




















今までコンパクトエフェクターに拘ってきたのはなんと言っても大きさです
大きなヘッドをスタジオや箱に持っていくことに凄く抵抗があったので、これまでは全く、全然ヘッドには興味すらなかったのです

それがなぜ今回ついにヘッドを買ったかというと、近年増えてきた小型ヘッドの最たる「ORANGE  Micro Terror」を発見してしまったからです
















<開封したところ>


2012年に発売されたモデルなのでヘッドに興味のあった方はとっくに知っていて「今更かよw」って突っ込まれそうなのですが、上にも書いたようこれまで全く興味がなかったのでこれ見つけた瞬間、もの凄い衝撃受けました


そのわけは、まず何と言っても大きさ・重さ

サイズ:16.5x13.5x9.2cm
重量:850g

寸法だけでパッとイメージできない方も重量が1kg未満なのには驚くと思います
アンプヘッドが1kg未満って…














比較はいつも通りBOSSコン

小さすぎ、これは可愛い!!

オレンジはデザインが良いからインテリアにもなるよね



それで肝心な音ですが、実はキャビは買ってないのでとりあえず、ヘッドフォンアウトをそのままアンプのインプットに突っ込んでみましたw

試したアンプは定番JC-120とORANGE Crush 30R

まずジャズコに入れて音が出て一安心
ゲイン上げて「うぉぉおおお!!」
これは凄いですよ!オレンジ独特の中音感が抑えられてマーシャルみたいな感じ
普通に歪みエフェクター感覚で超良い音!
キャビがなくてジャズコinでも十分使える、てかむしろコンパクト使わずにこっちの方が良い

次にCrush 30Rにつないで「おうおう、ちゃんとオレンジの音じゃん!」
オレンジの音ってキャビネットの影響がもの凄く大きいことを再認識
スタジオではマーシャルのキャビで出すことになると思うので、少しオレンジぽっさが抑えられそうですね良くも悪くも…

ちなみにクラッシュシリーズと比較すると
クラッシュの方がキメ細かい歪みでTerror(テラー)は少しゴリゴリした感じ
個人的には後者の方が好みなので狙い通り

歪み量はもう個人的には十分、よく歪むしサステインも申し分ないです
それでも歪みMAXにしないで(恐らく3時くらいで)、ソロ用はブーストして使うと思います
あとノイズも少ないですね、ほぼ0と言っても良いくらいでキャビの唸り程度















フロントパネル見ても分かるように、実はこの機体チャンネル1つしかないんですよ(てかこのサイズなんで当たり前ですねw)
なので歪ませていたら当然クリーンが出ないわけです
じゃあどうするかと言うと、ギターのボリュームを絞るわけです

歪み回路は音量と密接に関係していて入力音量で歪み量も変わります
これはある程度ギターやってる人は当然知っていて、演奏中に細かくコントロールすることもあります
でもロックバンドでフットスイッチに頼ってると意外とこのテクニックを見過ごしてしまいます
逆に言うとボリューム操作のテクニックさえ身に着けてしまえばわざわざ足元を操作しなくても済み、フットスイッチのない環境でも、1チャンネルのアンプでもクリーン・クランチ・リードと使い分けることができます

なのでコンパクトエフェクターの歪みに拘る必要もなくなり、ORANGE  Micro Terrorのような選択肢も出てきてサウンドメイクの幅も広がると思います

実際このORANGE  Micro Terrorの音は凄く良いですし、軽くて、安くて(価格は1万2~3千円程度)、コンパクト感覚で扱えなおかつキャビネットがあればアンプヘッドとしても使える
もう歪みは環境選ばずこれ一個でなんでも対応できそうです

あとはこの20Wのヘッドでスタジオ・ライブをどこまで戦えるかですね
普通のコンボアンプで考えると20Wって全然音量足りないけど、ヘッドだとキャビネット次第でもっと出ますし、個人的にオレンジって表示されてるワット数より1.5倍くらい出てる気がするんですよね

まぁなので結構いけるんじゃないかと思ってます
その辺は次にバンドでスタジオ入った時にまた追記レビューします

























ちなみにうちのオレンジコレクション
下のが30R